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美容室予約システムを作っています

2014年08月07日

不動産物件検索システムの制作が終わり、次は何を作ろう?と考えた結果、美容室予約システムを制作する事にしました。

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といっても管理パネルのベースが出来ただけですので、まだまだ時間が掛かります。また、今回は会員機能やポイント機能など、よりビジネスライクな構成を予定しています。

今回はこれの制作開始のご報告というより、自分の中でオープンソースに対する考え方の変化について少し書いてみたいなと思います。

うちはオープンソースというカテゴリより、インターネット黎明期に多数存在した、掲示板CGIスクリプを配布しているようなサイトのスタイルに近しいと自分では思っています。いえ、むしろ自分の勉強の下地として制作していると言った方が良いのかもしれません。

また、ホームページ制作を中心とした会社と違い、表に見えない内向きなアプリケーション制作が業務の中心ですので、実績として公開し難いため、STUDIO KEYで何が出来るのか?といったアピール目的でも有ります。実際、不動産物件検索システムを作り続けた結果、不動産会社のホームページ制作のご相談がとても多いです。

業務では様々なソフトウエア、例えばCMSが良い例ですが、Movable TypeやWordPressといったものを使います。これらはとても素晴らしいソフトウエアで、ホームページ制作の現場では至極当たり前に使われるようになっています。むしろCMS導入を提案出来ないWEB制作会社は避けた方が良いと断言してもいいでしょう。コスト面の問題があるならばWordPress、ライセンス料の予算があるならばMovable Typeといった具合に選択肢がある中で、こつこつ手書きでコーディングしている時代では有りません。

もちろん個人的なサイトであればそれでも良いと思います。しかし、効率的に制作を進め、イレギュラーな顧客の要望に素早く対応し、納期の短縮を図らなくてはならない業務案件でCMSを使わない理由はどこにも有りません。

話がCMSに逸れましたが、私がオープンソースアプリケーションを書くとき、そこには効率的な制作をする必要も無ければ、顧客からの無理な要望も存在しません。どれだけ時間が掛かっても誰も咎めません。そういう状況の中で、あえて前時代的な書き方で制作してきました。故に、そこには自分の愚かさによる脆弱性が必ず存在し、デバッグを繰り返す無駄な時間を費やす事になります。

悪く言えば責任を放棄して自分勝手なモノ作りをしていると言えます。

今回、美容室予約システムを制作するにあたり、その考えを改め、CAKEPHPをベースに制作する事にしました。ZendやSymphony等、何を使うか悩みましたが、直感的な命令規則や柔軟性、解説サイト等が多い事などから、CAKEにしました。オープンソースとする以上は一般的なレンタルサーバーで動作しなくてはなりませんし、インターネット上に情報が多い方が有利です。

また、管理パネルの基本的なコンテンツ、例えばログインであるとかアカウント発行であるとか、これらは今後のオープンソース開発で流用出来るよう構成し、予約システム等、専用のアクションと切り離し、かつ連携出来るよう制作しています。今後はこれをベースに様々なものを制作していきたいと考えていますが、ウエイトのあるアプリケーションじゃないと、ただの面倒なシステムになってしまいますので、軽いものはこれまで通り、手書きでコツコツになるでしょう。

世の中には便利なものが、しかも無料で豊富に有ります。それらを効果的に使い、利益を上げていくのはビジネスとして当然です。仕事では私も当然のごとくそうします。しかし、

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この感動を知らずして、何を作れるのだろう、そう思います。